バレンタインを一緒に
2004年2月22日昨日の一件があって。
仕事で事務所に赴く。
カズさんは一人、広い部屋で寝ていた。
電気を消して、寝ている部屋の戸を閉め、
私はとなりの部屋で仕事をしながら
さてどうしよう、と思い悩む。
バレンタイン。用意したけど…
用意したはいいけど。渡していいのかな。
昨日叱られたときに、勢いに任せてだとは思うけど、
「バレンタインもいらん!!」
と一喝されてしまったのだ。
そんなこと言われてまで渡したくもないわ!と思いつつも
用意してしまっているわけで……
ふぅ。
溜息をついて仕事を終える。
昨日から一体何度溜息をついただろう。
今年に入ってから、何度泣いただろう。
仕事が終わって手持ち無沙汰になり、
ご主人様の寝ている隣に座り、寝巻きの裾をつかむ。
私がいることには気付いていたのだろう。
「ごめんなさい」
その一言を涙声で言うと、ご主人様の長い長いお説教が始まった。
ポロポロ涙をこぼしながら耳を傾ける。
「俺が言いたいことは以上。頑張るように」
「へっ」
「へってなんだ」
「え、あ、いや…」
「俺は努力主義だからな。頑張れよ」
「ごめんなさい…」
「もうわかったから」
「…ありがとうございます」
「よし、風呂入れろ」
「あっ」
ばたばたと持ってきた紙袋をあさる。
「…これ…あの…バレンタインなのです…」
無言で袋をあけるご主人様。
「お。これはいいな」
5種類入りの入浴剤。
「今から、お風呂入れてきますから、好きなの選んでくださいねっ」
ウキウキでお風呂を磨き、湯を溜める。
その間に、ご主人様は一緒に入れていたチョコも全て平らげていた。
チョコを個別包装していた10個分、袋が全てからになっていた。
「すごい美味しかった」
「…良かった…嬉しい」
なるほど。プレゼントする側とは成功すればこんなに嬉しいものか。
お湯が溜まるまで、さっきまで叱られてたのが嘘みたいに。
「お前、そんなに俺のことが好きなのか?」
ご主人様がペテン師の笑顔でそう囁く。
「うん…嫌いになれたらいいのにって思うくらい」
「…無理だ」
「…そですね」
それから、一緒にお風呂に入って。
ご主人様が一人じゃ退屈で長風呂できないからって。
湯船に入りながら少しずつお話したり。
…イケナイコトしたり。
そして、私が全身…それこそ、頭のてっぺんから爪先まで、丁寧に洗ってあげて。
ご主人様は気持ちいいっていってくれて。ご褒美に、キスしてくれた。
仕事で事務所に赴く。
カズさんは一人、広い部屋で寝ていた。
電気を消して、寝ている部屋の戸を閉め、
私はとなりの部屋で仕事をしながら
さてどうしよう、と思い悩む。
バレンタイン。用意したけど…
用意したはいいけど。渡していいのかな。
昨日叱られたときに、勢いに任せてだとは思うけど、
「バレンタインもいらん!!」
と一喝されてしまったのだ。
そんなこと言われてまで渡したくもないわ!と思いつつも
用意してしまっているわけで……
ふぅ。
溜息をついて仕事を終える。
昨日から一体何度溜息をついただろう。
今年に入ってから、何度泣いただろう。
仕事が終わって手持ち無沙汰になり、
ご主人様の寝ている隣に座り、寝巻きの裾をつかむ。
私がいることには気付いていたのだろう。
「ごめんなさい」
その一言を涙声で言うと、ご主人様の長い長いお説教が始まった。
ポロポロ涙をこぼしながら耳を傾ける。
「俺が言いたいことは以上。頑張るように」
「へっ」
「へってなんだ」
「え、あ、いや…」
「俺は努力主義だからな。頑張れよ」
「ごめんなさい…」
「もうわかったから」
「…ありがとうございます」
「よし、風呂入れろ」
「あっ」
ばたばたと持ってきた紙袋をあさる。
「…これ…あの…バレンタインなのです…」
無言で袋をあけるご主人様。
「お。これはいいな」
5種類入りの入浴剤。
「今から、お風呂入れてきますから、好きなの選んでくださいねっ」
ウキウキでお風呂を磨き、湯を溜める。
その間に、ご主人様は一緒に入れていたチョコも全て平らげていた。
チョコを個別包装していた10個分、袋が全てからになっていた。
「すごい美味しかった」
「…良かった…嬉しい」
なるほど。プレゼントする側とは成功すればこんなに嬉しいものか。
お湯が溜まるまで、さっきまで叱られてたのが嘘みたいに。
「お前、そんなに俺のことが好きなのか?」
ご主人様がペテン師の笑顔でそう囁く。
「うん…嫌いになれたらいいのにって思うくらい」
「…無理だ」
「…そですね」
それから、一緒にお風呂に入って。
ご主人様が一人じゃ退屈で長風呂できないからって。
湯船に入りながら少しずつお話したり。
…イケナイコトしたり。
そして、私が全身…それこそ、頭のてっぺんから爪先まで、丁寧に洗ってあげて。
ご主人様は気持ちいいっていってくれて。ご褒美に、キスしてくれた。
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